どうぶつとみんなのいえ メインビジュアル

動物や自然との共存を通して、人が考える場所に。
「どうぶつとみんなのいえ」 霞ケ浦にオープン。

霞ケ浦ふれあいランド株式会社は、官民連携で取り組む霞ケ浦ふれあいランド再生整備事業の一環として、これまで茨城県行方市の霞ケ浦湖畔にあった水の科学館(霞ケ浦資料館)を大規模改修し、動物や自然と共生しながら地域活性の機能も持ち合わせた施設を「どうぶつとみんなのいえ」としてリニューアルオープンいたします。
観光交流と地域住民のための場としての機能に加え、水辺という立地環境を生かした体験や学びもでき、動物とふれあうことができる施設です。建築家や現代美術作家を起用するなど、公民館でも動物園でもない、これまでにはみられなかった新しい場所が誕生いたします。
「どうぶつとみんなのいえ」のオープンを機に、周辺エリアを含めた長期的なリニューアルを進めてまいりますので行方市全体にもぜひご注目ください。

霞ヶ浦ふれあいランド株式会社

ご挨拶

ひとへの教育を通して、地域・どうぶつ・地球環境に
良い影響を与える「考える場」となる。

サステナブルな地球環境を守るには、それに一番影響力のある「ひと」への教育は欠かせません。答えがすぐに与えられる現代では、物事をよく考える力がなくなってきているのではないでしょうか。
私たちのように動物に関わっている仕事をしているひとにとっては、野生動物が自由に生きるサステナブルな環境をどうやって守っていくのか、みんなで考えていく必要があります。簡単に答えが出ないような問題について、楽しみながら一緒に考えていけるような場所を、作りたいと考えていました。
「どうぶつとみんなのいえ」は、霞ケ浦を中心にした水郷筑波国定公園に既存公共施設を再整備して創りあげます。地方の既存公共施設の再整備は、地方にある施設がもともとサステナブルであることが多く、その点において社会的意義がとても大きいと思います。SDGsという言葉が当たり前になりつつありますが、公共施設の再生、地方の再生というSDGsの観点からも改めてこの施設の重要性をご覧いただきたく思います。
たくさんの動物園が全国にある中、新たに多くの動物を展示する動物園を新設するつもりはありません。「どうぶつとみんなのいえ」は、動物や自然を通して、皆さんが動物や自然のことだけではない様々なことをたくさん考える場となることを目指しています。「どうぶつとみんなのいえ」での体験が、動物や自然や地球の環境を守ろう、そのためにはどうしたらいいのかその先を考えられる「ひと」になる一つのきっかけになってほしいと考えています。

矢口宗平
株式会社MOFF 代表取締役
(代表企業)

矢口宗平                      
株式会社MOFF 代表取締役

矢口宗平
株式会社MOFF 代表取締役
(代表企業)

矢口宗平                      
株式会社MOFF 代表取締役

施設概要

名称:霞ヶ浦 どうぶつとみんなのいえ
住所:茨城県行方市玉造甲1234
事業者:霞ケ浦ふれあいランド株式会社
代表企業:株式会社MOFF
施設長:キリンおよび笹尾昌
設計監理:髙橋一平建築事務所
施工:株式会社オカベ
メインビジュアル:長井朋子(協力:小山登美夫ギャラリー)
出会える動物:キリン、アルパカ、うさぎ、カピバラ、ペンギン、リクガメ、羊、やぎ、ナマケモノ、ポニー、インコ、ボールパイソン、モルモット、野鳥 他予定

施設名

どうぶつとみんなのいえ

動物や自然と人間が垣根なく集まり、ふれあえる場にふさわしい施設名称を考えました。動物園や公民館、地域交流センターとも異なり、人間のためだけではなく地球生態や地球環境の未来について考えるための、創造と発信の場です。

建築のこと

「自然への入り口」
私たちは建築設計を通じ、新たな時代の価値観を啓示することが可能な建築物のあり方を目指しました。なぜなら、建築とは新たな哲学を体現させることであり、実際にそこを訪れ経験することによって哲学を体感し、進化へ向け人間がさまざまな思考を巡らすことを可能にするからです。今や地球は、生態への危機が及ぶほど人工物で溢れました。ここでの試みは、その一つである箱物公共施設 ( 旧水の科学館 ) を破壊し、光と風を送り込み、動物を進入させ、再び自然環境へ還元し、人間と自然が交歓する姿を創造することです。外周に巻きつく「エントランスホール ( コンクリート製周遊テラス )」は、旧施設と霞ケ浦、空や大地を結びつけ、半人工・半自然によるもう一つの環境を生み出します。訪れる一人一人が動物たちとふれあいながら、霞ケ浦の魅力を見直し、日常の暮らしでは忘れがちな自然の尊さと向き合います。
この建築はいわば「自然への入り口」です。人間と自然の新たな関係へ向かい、私たちは全体構想を進めました。「考える場」というプログラムはそこから生まれたものです。この建築は、一人一人が未来を案じるときの助けとなる、新たな時代の神殿となります。(髙橋一平)

検討模型(©髙橋一平建築事務所)
検討模型(©髙橋一平建築事務所)
検討模型(©髙橋一平建築事務所)
検討模型(©髙橋一平建築事務所)
検討模型(©髙橋一平建築事務所)

髙橋一平
1977 年東京都生まれ。2000 年東北大学卒業。2002 年横浜国立大学大学院修了後、西沢立衛建築設計事務所勤務、2010 年に髙橋一平建築事務所を設立。主な作品に七ヶ浜町立遠山保育所(2013)、横浜国立大学中央広場+経済学部講義棟2 号館他(2016)、河谷家の住宅(2019)、笛吹みんなの広場(2021)、東京藝術大学彫刻棟増築(2023)など。

髙橋一平
髙橋一平

髙橋一平
1977 年東京都生まれ。2000 年東北大学卒業。2002 年横浜国立大学大学院修了後、西沢立衛建築設計事務所勤務、2010 年に髙橋一平建築事務所を設立。主な作品に七ヶ浜町立遠山保育所(2013)、横浜国立大学中央広場+経済学部講義棟2 号館他(2016)、河谷家の住宅(2019)、笛吹みんなの広場(2021)、東京藝術大学彫刻棟増築(2023)など。

メインビジュアルのこと

長井朋子

「どうぶつとみんなのいえ」で触れ合える動物たちや霞ケ浦の自然、かつて存在していた建物を遺跡としてモチーフに取り入れるなどして、画家/美術作家の長井朋子がメインビジュアルを制作。

長井朋子
1982年愛知県生まれ。2006年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。動物やぬいぐるみ、植物などさまざまなモチーフを取り入れ平面作品やインスタレーションなどを制作。国内のみならず香港、シンガポール、ヴェネツィア、ソウル、ベルリンなどでも作品を発表。東日本大震災の被災地である宮城県七ヶ浜の遠山保育所の屋外プールに絵を描くプロジェクトにも携わる。

長井朋子
長井朋子

長井朋子
1982年愛知県生まれ。2006年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。動物やぬいぐるみ、植物などさまざまなモチーフを取り入れ平面作品やインスタレーションなどを制作。国内のみならず香港、シンガポール、ヴェネツィア、ソウル、ベルリンなどでも作品を発表。東日本大震災の被災地である宮城県七ヶ浜の遠山保育所の屋外プールに絵を描くプロジェクトにも携わる。

ロゴのこと

吉野敏充

不思議であいまいな曲線によって、動物と人間、過去と未来の境界線を示し、さらに境界線をあいまいにすることで、「どうぶつとみんなのいえ」を通じて、動物と人間、人間と人間が交流し、学び合う体験ができる場所をイメージしています

吉野敏充
クリエイティブディレクター。1979年山形県生まれ。東京デザイン専門学校卒業。異色の経歴を経て地元・山形県に帰郷。以来、地元産農作物などを販売するマルシェや広域情報誌の制作・発行、工芸品のリデザイン・販路支援プロジェクトなど、域資資源を活用したプロジェクトを地域コミュニティと共に数多く手掛けている。

吉野敏充
吉野敏充

吉野敏充
クリエイティブディレクター。1979年山形県生まれ。東京デザイン専門学校卒業。異色の経歴を経て地元・山形県に帰郷。以来、地元産農作物などを販売するマルシェや広域情報誌の制作・発行、工芸品のリデザイン・販路支援プロジェクトなど、域資資源を活用したプロジェクトを地域コミュニティと共に数多く手掛けている。

霞ケ浦について

日本第2位の面積を有する霞ケ浦は、茨城県南東部に位置し、茨城県全体の約1/3 の流域面積を占める湖です。夏には観光帆引き船が運行され、冬には多くの渡り鳥が飛来します。また、その周辺には多くの観光スポットやアクティビティポイントがあり、西浦湖畔の観光スポットとして、行方市玉造甲、霞ヶ浦大橋たもとに霞ヶ浦ふれあいランドが広がっており、虹の塔・親水公園・高須崎公園・水の科学館(今回大規模改修)があります。

霞ヶ浦について

体験する

「どうぶつとみんなのいえ」は動物と触れ合うだけでなく、バーベキューや地場産物の買い物も楽しむことができます。そのほか霞ケ浦ではサイクリングやピクニック、キャンプなど年間を通して様々なアクティビティを体験することができます。
今後ウェブサイトで順次ご紹介いたします。

アクセス

どうぶつとみんなのいえアクセス

東京からのアクセス:自動車=都心から約2 時間30 分/公共交通=JR 常磐線土浦駅から車またはバスで約50 分
常磐自動車道:千代田石岡ICより国道6号→国道355号経由で約20km/約35分。
東関東自動車道:潮来ICより国道355号経由で約30km/約50分。

運営会社

株式会社MOFF

株式会社MOFF
アニマルカフェ、ネコカフェといった動物たちを身近に感じられるカフェを全国に展開。動物とのふれあいや、ワークショップ、レクチャーなどを通して、動物への理解を深める機会を提供し、動物と人間が笑顔で幸せに暮らせる社会の実現を目指しています。2022年からは猫カフェのフランチャイズ事業もスタート。